畳の気持ち良さを長くお楽しみいただくために
日頃のちょっとしたお手入れで畳は長持ちします
新しい畳のイグサの香りと心地よい感触は、お部屋を気持ちのいい空間にしてくれます。
そんな畳も時間が経てば、日に焼け、色あせ、弾力性がなくなっていきます。
しかし、日頃のちょとしたお手入れで、畳の良い状態を長持ちさせる事ができます。
畳のお手入れ
ほうきで掃く
普段は、畳の目にそってホウキをかけ、ホコリを一掃します。
でがらしのお茶の葉を撒きホウキで掃きだせば、ホコリも香りもすっきりします。
掃除機をかける
畳の目にそって掃除機をかけます。
1畳1畳ゆっくりと、カビやダニなどのアレルギーの原因を吸い取るようにします。
乾拭き
畳を拭く際は、畳の目にそって、必ず乾いた雑巾を使います。
汚れをみつけたら、水で薄めた酢で硬くしぼった雑巾で拭き、よく乾かします。
濡れた雑巾を使うと光沢が失われたり、黒ずみの原因になります。
お部屋の換気
天気の良い日には窓を開けて風を通すことで、湿気を押さえ、カビやダニの繁殖を抑えます。
梅雨などの湿度が高い季節は、窓を開けずエアコンの除湿を使います。
畳干し
1年に春と秋の2回、良く晴れた日に畳を干すと良いです。
部屋の中央にある畳から持ち上げ干していきます。この時に、畳が直接地面につかないよう、台などの上にならべます。また、直射日光は畳表の変色をまねき、傷みを早めます。必ず畳床を日光に向け、ホコリをたたき出してから、4〜5時間干します。
しみ抜き、汚れ、へこみの処理
畳は濡れたままですと黒ずみの原因になります。よごれの処理をした場合はしっかりと乾かしてください。
処置が困難なものはプロにお任せ!お気軽にご相談ください。
インク
牛乳で湿らせた雑巾で拭き取るか、レモン汁で湿らせた後、塩素酸ソーダを10倍に薄めたもので拭きます。
醤油、ソース
小麦粉をふりかけ水分を吸い取った後、粗塩をふりかけ、畳を叩いて畳の目から粉を浮き出させ、掃除機で吸い取ります。
クレヨン
乾いた雑巾にクリームクレンザーをつけて拭き取ります。
油性フェルトペン
マニキュアの除光液で拭き取ります。
ガム
シンナーかベンジンで拭き取り、畳の目に詰っている場合は、布の上からアイロンをあて、浮かして拭き取ります。
灯油、赤ちゃんのオシッコ
塩、小麦粉、ベビーパウダーのいずれかをふりかけ、水分を吸収したところで掃除機をかけます。
その後、お湯で濡らした雑巾を固く絞り、よく拭いてから、乾拭きしてよく乾かします。
焼けこげ
タバコなどの小さい焼けこげは、穴が広がらないようセロファンテープで塞いでください。
カビ
消毒用のアルコールを布にしみ込ませて拭き取ります。
ヘコミ
家具などの重さでのヘコミは、凹んだ部分に適度に霧吹きし、濡れタオルをあてながらアイロンをかけます。
ご注意ください
●牛畳の上には絨毯など、畳の呼吸を妨げるものは敷かないでください。
●机やピアノなどの重いものは、直接置かないでください